2016年10月29日土曜日

ラヴォーのぶどう畑 ⑧ スイス

訪問世界遺産

スイスには1972年来7,8回訪れている。西部のフランス語圏にはレマン湖がある。名峰マッターホルンに源をもつローヌ川はこの湖の東から入り西に出て、フランスへと流れ、最後にマルセイユ近くで地中海に流れ出る長江で知られる。観光立国スイスは物価が高いのが気になるがどこでも満足できる。ジュネーヴはシンボルの湖面から100mに立ち上る噴水(jet d'eau)のほかショッピングはもとより、ホテル、レストランのレベルも高い。周辺にはぶどう畑やワイナリーもある。ブルゴーニュに近いせいもあり、シャルドネ、ピノ・ノワールなども作られている。
 レマン湖の北側一帯は斜面でぶどう畑が広がっている。スイスワインといえば白の「シャスラ」が有名で赤は「ピノ・ノワール」となる。ローザンヌまではなだらかな傾斜で女性的な優しいワインとなる。
ローザンヌの街は私のようなホテルマンにとっては夢の頂点の感がある。ここには言わずと知れた
世界最高のホテル学校「エコール・オテリエ・ド・ローザンヌ(Ecole hoterie de Lausanne)がある。その東は斜面が急こう配になり、上は林で覆われ、ブルゴーニュやドイツのラインガウのように北風や霜よけ対策が取られている。道路や鉄道は殆ど水際に近い。ここがラヴォーと言われる地区でスイス最高峰のシャスラを産する。辛口でミネラルに富み若くして飲めて、熟成にも耐える。機会を作って湖で取れる「Perch」と呼ばれる白身の小魚のフライを味わってほしい。またはチーズを溶かしてポテトと食べる「ラクレット」も白で味わう。知られたワインはヴィレット(Villette)、エペッス(Epesses)、デザレ(Dezaley)、カラマン(Calamin)、サン・サフォラン(St-Saphorin)など。天気のいい日に対岸のフランスアルプスを望みながら至福の時を過ごしてください。